バイオグラフイー
幼稚園に入園。
家にステレオが来る!
母が毎日クラッシック音楽を聴いている。
小学校に入学。
クラッシックピアノを習い始める。
小学校3年生で家にテープレコーダーが来る!
姉、兄が友達から精力的にレコードを借りてきては、
ダビング(レコードからテープへ録音)する。
ステレオからは毎日、クラッシック、ロック、ファンク、ポップス等が流れている。
冨田勲を聴いて踊りまくったり、
カーペンターズを聴いてジーンときたり、
アース・ウィンド・アンド・ファイヤーを聴いて興奮して眠れなかったりする。
富田勲
日本が世界に誇る作曲家
NHK「新日本紀行」のテーマ曲が個人的に好み。ドビュッシーの「月の光」を、シンセサイザーを駆使して録音したアルバムが世界的に有名になる
カーペンターズ
歌姫とその兄
歌姫のリズム感が抜群なのが歌の良さの秘訣である事は一般的に無視されがち。息を吸い込む音がよく聴こえるということは、小音量で歌っている証拠。日常サイズの歌を聴かせる事を西洋音楽は長い間忘れていた。米国ポップスは日常サイズを上手に使う事に長けている。
アース・ウィンド・アンド・ファイヤー
泣く子も黙るファンクバンドの雄
個人的に最高傑作は"ALL 'N ALL"1977。聴き出したら止まらない事保証します。
中学校へ入学。
ついに自分のテープデッキを買ってもらう!
兄のコレクションをダビング(テープからテープへ録音)させてもらったり、
友達からレコード借りてきてダビング(レコードからテープへ録音)したり、
ラジオから録音したり(エアーチェック)、
なけなしのお年玉でLPレコード買ったりして、
どんどん自分のコレクションを増やしていく。
ボストンのドント・ルック・バックが人生初の自分で買ったレコード。
ジェネシスを聴きながら、自らへの寝物語として物語を即興で作ったり、
チャイコフスキーやラフマニノフのピアノ協奏曲を聴いて
感傷的な別世界へ旅立ったり、
アース・ウインド・アンド・ファイヤーを聴きながら
相変わらず眠れぬ夜を過ごしたりする。
残念ながら、厳しい先生のレッスンについていけず一時ピアノを断念。
高校入学。
テープコレクションは膨大な数になっている。
さらには兄はお金のはぶりが向上するにつれてマニアックなレコードを集めだす。
その恩恵を自分は最大限に享受する(ダビング)。
白日夢(この年頃ではよく見ているのでは?)の中で、
観客の前でピアノを演奏している事がよくある。
しかし「音楽家になりたい」とまでは決心つかない。
トレースやフォーカスを聴いて食欲をなくしたり(恋に落ちてる?)、
ヴァンゲリスを聴いてステレオ機器の性能の向上を堪能したり、
マーラーを聴いて「人はなぜ生きているのだろう?」と似非哲学者になったり、
アース・ウィンド・アンド・ファイヤーを聴いて相変わらず深夜興奮したりする。
浪人生となる。
輸入レコード店へ通ってレコードを漁り出す。
キーボード(コルグのシンセサイザー)を購入する。
するべき勉強はなかなか手につかず、
するべきではないキーボードの練習は手につく。
箸にも棒にもかからない輸入版ばかり聴いて絶望しかけるが、
エニドをついに発見し、本気で作曲の勉強をしたいと思った。
キース・ジャレットを聴いて、もう1度ピアノを弾こうと思ったり、
デイヴィッド・サンボーンやマイケル・ブレッカーを聴いて、
興奮して眠れない夜を過ごしたりする。
音楽大学へ行きたい気持ちを秘めつつも、、、、
一般の大学に入学。
軽音楽部に入部し、キーボードトリオ(キーボード、ベース、ドラムス)を結成する。
そこでは、プログレッシブ・ロックから始まりフュージョンを経由して、
ファンク色の強いポップスになった時もあるが、
最後は独創的な音楽性となる。
ライブハウスでは、暴れん坊だ。
ジャズピアノを習い始める。
大学生として、
するべき勉強はなかなか手につかず、
するべきではないピアノの練習は手につく。
レベル42を聴いて、体に食い込むリズムのエロさに陶然とし、
パット・メセニー・グループを聴いて衝撃を受け、
イエロージャケッツを聴き、その清涼感にのどの渇きを癒され、
ジョン・スコフィールドを聴き、大人の男のかっこよさに目覚め、
バッハの「フーガの技法」を聴きながら、心の中のとても深い井戸へと降りて行き、
フォーレの「レクイエム」を聴き、形而上への憧れを強くし、
ちゃんと音楽を学ぼう! と決心する。
二つめの大学に入学のため、渡米を決意。